- 作者: 澤見彰
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2006/12
- メディア: 単行本
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戦前の少年小説だといわれても違和感のないくらい古めかしい本でした。序盤は主人公がひどい目にあい、ためにためて終盤で一気に物語が動くわかりやすい展開です。ポイントポイントはそれなりに押さえ、そうなるしかないだろういという方向に落ち着くので、面白くないわけではありません。ただし、主人公がボンクラでなんの役にもたたないのでいまいち盛り上がりに欠けます。そのわりには最終的に「白人たちに迫害される先住民を救いたい」なんて思い上がった勘違いをしてアラスカに残ったりするし。扱いに困る主人公です。