「にゅーっ するするする」(長新太)

にゅーっ するするする (幼児絵本シリーズ)

にゅーっ するするする (幼児絵本シリーズ)

 地面だか水面だかから腕が「にゅーっ」と出てきて、いろんなものを「するするする」と引きずり込むだけのお話。腕が何者なのかも、引き込まれたものや人はどうなるのかもまったく説明されていません。こえーって。
 なぜか人を不安な気分にさせる色彩は相当計算してつくられたものなのでしょう。
 長新太作品の中でもかなりどうかしている部類に入る本だと思います。