「乱世少年」(蕭育軒)

乱世少年―チアンチアンの大冒険

乱世少年―チアンチアンの大冒険

 文化大革命の時代、父親が資本主義復活派のため紅衛兵になれないことを思いなやむ少年強強(チアンチアン)が故郷を追われ苛酷な運命にもてあそばれるお話です。
 783ページの大作で、とにかく本が重くて疲れました。物語の方は波瀾万丈でそこそこ面白いのですが、背景が文革である必然性はあまりなく、重いわりには得るものが少なかったです。現代の中国児童文学が訳されることはめったにないので貴重な本ではあるのですが、強いておすすめはしません。