- 作者: 斉藤洋,高畠純
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 2006/07/01
- メディア: 単行本
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「白狐魔記」第四巻。白狐魔丸は雅姫に誘われて岐阜まで織田信長を見にいきます。そして信長を仇とつけねらう少年不動丸とかかわりつつ、戦乱の波に巻き込まれていきます。
一向宗の虐殺、浅井長政の髑髏の杯など、信長の残酷さを象徴するエピソードが多く語られ、シリーズ中でも血なまぐささが際立っています。しかしそんな信長も天下布武の夢半ばで倒れてしまいます。白狐魔丸と雅姫が信長に託された鼓を石に戻すラストが印象的で、人の世のはかなさをしみじみと感じさせてくれます。
ところでわたしはてっきりこのシリーズが4巻で完結したものだと思いこんで読み始めたのですが、まだ続くんですか。次が出るのはいつになるのやら。天竺に行ったっきりの仙人様の消息が気になります。