「おれがあいつであいつがおれで」(山中恒)

おれがあいつであいつがおれで (角川文庫)

おれがあいつであいつがおれで (角川文庫)

 大林宣彦監督による「転校生」リメイク版の公開に伴う文庫化です。評価の定まっている作品ですから、多くを語ることはしません。ただ「面白い」の一言だけで充分です。
 斎藤美奈子の解説ではなぜこの作品が映像化に向いているのかが説明されています。その理由は「爽快感」があること。「男の子っぽい女の子」と「女の子っぽい男の子」が動き回ることによる爽快感。新しい「転校生」でもぜひこの爽快感を楽しませてもらいたいです。