- 作者: みおちづる,永盛綾子
- 出版社/メーカー: 童心社
- 発売日: 2006/06
- メディア: 文庫
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あくまでひとりで戦おうとするユーリをユーラスティア号のみんなが見捨てるはずがありません。レニーやザーナンを中心に仲間が立ち上がり、ノエルはノエルで自力で脱走を果たし、未来世界のあの人も現れ、物語は気持ちよく盛り上がってきます。
序盤ではボルドの過去が語られます。恵まれない少年時代を過ごし、自分の頭脳だけを武器にはい上がってきたボルドは、友人もなく孤独な毎日を過ごしていました。そこに優しい言葉をかけてくれたのがユーリだったのです。ボルドは勘違いをしてユーリに恋愛感情を抱きますが、彼女がカイルと仲よくしているのを見て逆上し、悪の道に走ってしまいます。まったくユーリも罪作りです。全ての元凶はユーリであったことがわかってしまいました。
未来世界のユーリは無邪気な天然キャラで、これはこれで違った魅力がありました。5巻で意気消沈していたユーリが200年前のユーリでなく、ちょっと後のこの子だと考えると、また見方も変わってきます。
残るはあと1巻。さまざまな問題にどんな決着を見せるのか期待されます。