- 作者: 村山早紀,佐竹美保
- 出版社/メーカー: 童心社
- 発売日: 2007/02
- メディア: 単行本
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この巻ではじめて敵側の異世界の魔物が人格を持った存在として描かれ、シリーズのひとつの方向性が見えてきました。物語の冒頭、子供たちは魔物の感情について話し合います。ルビーは人を襲う魔物に対して「ひょっとして、ほんとはやだなーとか思ってたら、かわいそうだよね」と共感を寄せます。
第4巻では、自分の暴力性と人間を愛する気持ちの間で葛藤する二匹の魔物が登場します。魔物として覚醒したジュドルの友達のチニは、ジュドルを傷つけないために彼の元を去ります。新キャラの少女ナルダの父親代わりをしていた白いけものも魔物になってしまい、こちらはライラに殺される道を自ら選びました。行方不明のチニとライラを仇を狙うナルダがこれからどう物語に関わってくるのか、見物です。