- 作者: 那須正幹,岡本颯子
- 出版社/メーカー: 金の星社
- 発売日: 1981/01
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主人公はテン子という小学三年生の女の子。彼女はほとんど緘黙に近い子で、市松人形のメリーちゃんとだけ思ったことを話すことができました。しかし、テン子のクラスに「一休さん」という綽名を付けられる男の子が転校してきて、テン子が彼や周囲に興味を持ち始めると、メリーちゃんが暴力的な面を見せ始めます。
やっぱり市松人形はこわい。今まで絶対的な庇護者だった存在がある時から得体の知れない敵意を向けてくる恐怖といったら。
那須正幹はどんなジャンル小説でもいけますが、ホラー作家としての彼を楽しみたいのならこの本がお薦めです。