「イサナ 龍宮の闘いへ」(たつみや章)

イサナ 龍宮の闘いへ

イサナ 龍宮の闘いへ

 たつみや章の海洋冒険ファンタジー第2巻。
 父親の仇がシャチの后であったことを知り、綿津見一族の力を借りて敵討ちに向かうヒコナ。外見は成長したものの精神年齢にはあまり変化はなく、相変わらずイサナと仲良くけんかをしながらの愉快な道中になります。力を抜くべきところは抜き、シリアスなところは緊張感たっぷりに、要所要所を押さえテンポよく物語は進みます。さすがたつみや章はうまい。それだけにこれでもう最終巻なのは惜しいです。ずいぶんあっさり終わってしまったような感じがします。