「イーゲル号航海記２ 針路東、砂漠をこえろ！」（斉藤洋）

イーゲル号航海記〈2〉針路東、砂漠をこえろ!

　「イーゲル号航海記」第２巻。第一次大戦後のドイツに暮らす日系ドイツ人の少年、カール・キリシマ・キルシュは、またしてもイーゲル号に乗り込み奇想天外な冒険に巻き込まれることになります。
　カールの父親が元大日本帝国特別秘密公使なるあやしげな肩書きを持っていることや、イーゲル号の動力源がどうやら核らしいことがわかり、作品世界が急激にきな臭くなってきました。物語がどういう方向に進むのか、ますます先が楽しみになってきました。でもその前に、「白狐魔記」と「ルーディーボール」の新刊もなんとかしてもらいたいです。