「空を飛んだポチ」(杉山亮)

 杉山亮が自宅で行っている「ものがたりライブ」で語られた話だそうです。八ヶ岳のふもとにある小淵沢高原を舞台にした豪快なホラ話です。
 小渕沢は風が強いため、道に防風壕が掘ってあって強風の時はそこに隠れるとか、防風壕のないところでは木に電車の吊り革が着いていてそれにつかまって風をやり過ごすとかいうホラはまだ序の口。小淵沢に設置された風力発電機があまりに多くの電力を発生させたために地盤自体が帯電してしまったことから、思いがけず人間と動物の新しい共生関係が生まれる展開のばかばかしさといったらありません。