「雲の切れ間に宇宙船 三日月小学校理科部物語2」(川端裕人)

角川つばさ文庫の「三日月小学校理科部物語」シリーズ第2弾。今回理科部の面々は、理科部が創設された100年前(ハレー彗星の年!)にタイムスリップします。ところが帰ってきてみると理科部が消滅していました。理科部の面々は、理科部消滅の謎を探るため再び100年前にタイムスリップします。
といううわけで、過去改変SFです。角川つばさ文庫はSFに理解があるから大好きです。
前巻で心配していた七実ですが、彼女は厄介なトンデモさんから笑えるトンデモさんにランクアップしていたので一安心です。探偵気取りでなんにでも首を突っ込んでくるのはうざったいですが、自分の頭で考える姿勢を持っているのはいいことです。彼女が信奉しているエコ部の海音寺先輩もただのトンデモさんではないようで、これから理科部とエコ部の確執がどういう方向に動いていくのかますます楽しみになりました。