- 作者: 令丈ヒロ子,谷朋
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2010/10/01
- メディア: 単行本
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母親の星華を亡くした少女灯花理が主人公。彼女は古い洋館に住んでいる魔女のような祖母に引き取られます。灯花理は母親の妹の灰華の娘、美影と仲良しなのですが、この母娘はなぜか祖母から疎まれています。灯花理は母親の日記でB・Dという謎の言葉を知り、美影と一緒にその謎を探りますが、祖母に知られて大目玉を食らい探索は頓挫。一方、学校では怪文書騒ぎがあり、灯花理の周囲は謎だらけになります。
ジャンルとしてはサイコホラーになるのでしょうか。学校の人間は誰も信用できないし、灯花理が心を許している美影も、端から見ると財産目当てに灯花理をたぶらかそうとしているように見えます。とにかく登場人物が思惑の読めない人間ばかりで怖いです。
魔女の母親が姉をひいきして妹をいじめるという設定は、西洋の昔話のようです。美影の母親の灰華という名前は「灰かぶり」を連想させます。もしかするとこの話は、姉の側から見たシンデレラの話になるのかもしれません。