- 作者: 岡田淳
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 2011/06/02
- メディア: 単行本
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岡田淳はものすごく怖い話を書く人ですが、この作品では緩急をうまく使い分けることで、ホラーパートとコメディパートのおもしろさをそれぞれ増幅しています。
冒頭の話では、一体どんなディープワンが現れるのだろうと期待感を煽られますが、実際出てくるのはペンギンで、気が抜けてしまいます。そんな感じではじめは小学校内でのちょっと笑える奇想天外な怪事件が展開されます。ところがそのうち、交通事故に発展するような事件も起こるようになり、急に深刻になっていきます。それでいて結末はあんなことに。
岡田淳の怖さと奇想の楽しさを両方楽しめるいい作品でした。