『時空警備タイムエスパー 警備ファイル001 織田信長』(榎本秋/監修 水島朱音/文)

歴史を改変しようとする時間幽霊と戦い、歴史上の重要人物を警護する超能力者集団の物語を通して歴史を学べる、お得なシリーズです。
コンセプトとしては、文章で読む学習まんがといったところでしょうか。総ルビで注釈も詳しく、わかりやすさにこだわった作りになっています。幕間でイタコの能力者が偉人本人を召喚して証言を聞き出すという趣向も面白いです。
というわけで、学習がメインの本だと思って油断して呼んでいたのですが、物語の最後でタイムエスパーに関するブラックな設定が明かされて驚きました。この設定を生かして、物語がSFとして自立していくのかが注目されます。