- 作者: サリーグリーン,田辺千幸
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/02/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
- 作者: サリーグリーン,田辺千幸
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/02/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
第1部はネイサンが差別され監禁され虐待されやがて逃亡するという、陰鬱なばかりでカタルシスのない展開でした。しかし第2部では物語が激しく動くようになり、第1部とはまた違った楽しさを提供しています。危機の連続、激しい銃撃戦(この世界では派手な魔法戦はあまり見られず、バトルは基本的に銃撃戦。力のある魔法の使い手でも、銃で撃たれたらわりとあっさり死ぬ)、次々に倒れる仲間。魔法の登場するファンタジーというよりも、ギャングの抗争を描いたノワールのようなテンションで、物語は進んでいきます。
離ればなれになっていた父と子の確執、ネイサン(男子)をめぐってガブリエル(男子)とアナリーゼ(女子)が争う三角関係といったメロドラマ要素も盛り上がってきました。
そして、衝撃のラスト。第3部の『Half Lost』は3月末に発売されています。翻訳版もすみやかに出してもらいたいです。