『ルキとユリーカのびっくり発明びより』(如月かずさ)

ルキとユリーカのびっくり発明びより

ルキとユリーカのびっくり発明びより

びっくりしやすい小4女子大戸ルキは、どらやき屋で白衣を着てヤギに乗ってる金髪の女子に出会います。ユリーカ・ヒラガ・エジソンと名乗る金髪少女は、わざわざアメリカから来たとのこと。しかしルキの番で売り切れになってしまったため落胆していました。かわいそうに思ったルキはユリちゃんにどらやきを与えてしまいます。ユリちゃんはお礼に写真に撮った場所に瞬間移動できるドーナツ型のカメラでルキをアメリカまで連れて行ってくれました。しかし日本に帰る手段がなく、ルキはドーナツカメラであちこちとばされて、思いがけないおどろき大冒険を繰り広げることになります。
ということで、天才発明少女とそれにふりまわされる女子のコメディが4話収録されています。ルキとユリちゃんの出会いのエピソードでは、二つのレベルの状況の変化が描かれています。ひとつは、次々に世界中を移動するという状況の変化で、めまぐるしい観光要素で楽しませてくれます。そして、移動するたびに日本に帰れる見込みが薄くなって危機が深まってくるという状況の変化も並行して訪れます。この状況が、ふたりの絆を強固なものにしていきます。
その後ユリちゃんはルキの家の隣に引っ越してきて、さっそく建造した地下のひみつ研究所に案内してくれます。発明に地下の秘密基地と、小学生の好きなものを惜しみなく出してくれます。しかも、ユリちゃんの発明品は必ずスイーツ型になっていて、ひみつ研究所もスイーツ要素のギミックが盛りだくさん。キラキラマッドなスイーツ空間がこの作品ならではの特色になっています。